慈恵会グループの
インプラント実績
LINO DENTAL OFFICEは金沢に本院を構える慈恵会グループのグループ医院です。多様なインプラント埋入の実績がある慈恵会のインプラント実績をご紹介します。
- 手術件数 1,946件
- 埋入本数 4,658本
- 残存率 97.83%
インプラントとは
「インプラント(implant)」とは、一般的には体内に埋め込まれる器具の総称のことをいいますが、歯科でのインプラントとは、チタン製の人工歯根のことを指します。
歯を失った場合に、インプラントを顎骨に埋め込み、セラミックなどで作製した人工の歯冠を被せることで、歯の見た目と機能を取り戻すことができます。
インプラントによって回復した歯は「第二の永久歯」ともよばれ、噛み心地や見た目において、ブリッジや入れ歯などのほかの治療方法よりも天然の歯に近い状態を目指すことができます。より見た目がよく、快適で健康な歯を求める方におすすめの治療方法です。
インプラント治療のメリット
自分の歯と同じような感覚で噛める
インプラントの素材であるチタンは、生体との親和性に優れており、骨と結合しやすい性質をもっています。顎骨に埋め込むことでインプラントと骨が一体化するため、簡単に抜けるようなことはありません。そのため、インプラントに取り付けた人工の歯は、天然の歯と同じような感覚で、硬いものでも思いきり噛んで食事を楽しむことができます。
自然な見た目を再現できる
インプラント治療では、歯肉のうえに歯があるような見た目を再現できます。また、インプラントに被せる人工の歯冠(人工歯)は、おもにセラミックで作られており、周りの天然歯の色に合わせた自然で美しい色合いを再現することができます。
発音しやすい
顎骨にインプラントを固定するため、歯肉との隙間やガタつきなどのお口の中の違和感がなく、発音の際に空気の流れを阻害しないので、スムーズに発音することができます。
顎骨が痩せにくい
人体には、刺激を受けていないと衰えるという性質があります。インプラント治療では、インプラントを顎骨に埋め込むことで噛む際に顎骨に適度な刺激を与えることができるため、顎骨がやせにくく、口元の若々しさを保ちやすくなります。
ほかの治療との違い
歯を失った場合の治療には、インプラント治療のほかにブリッジ治療と部分入れ歯・総入れ歯による治療があります。
ブリッジ治療
ブリッジは、失った歯の両隣の歯を削って土台にし、そこに橋渡しをするような形で被せ物をすることで、失った歯を補います。
部分入れ歯
周囲の歯にバネを引っ掛けることで歯の代わりとなる部分的な入れ歯を固定し、失った歯を補います。
総入れ歯
両顎もしくは片顎すべての歯を失ったケースにおいて、歯列全体を再現した入れ歯をお口の粘膜や歯肉に密着させることで固定し、失った歯を補います。
ほかの治療方法との比較
治療方法 | インプラント | ブリッジ | 部分入れ歯 | 総入れ歯 |
---|---|---|---|---|
見た目 | インプラント審美性に優れ、天然の歯に近い見た目を再現できる。 | ブリッジ自由診療であればより自然な見た目を追求できる。 | 部分入れ歯保険診療の場合、入れ歯を固定する金属製のバネが目立つ。 | 総入れ歯保険診療の場合、使用できる素材が限られているのでやや不自然になる。 |
噛む力 | インプラントインプラントが顎骨と一体化することで、自分の歯のようにしっかり噛める。 | ブリッジ噛む力は天然の歯よりやや劣る。 | 部分入れ歯噛む力は天然の歯の30~40%ほどになる。 | 総入れ歯噛む力は天然の歯の20~30%ほどにまで減少する場合がある。 |
周囲の歯への影響 | インプラント顎骨に埋め込むことで固定するため、ほかの歯に負担をかけない。 | ブリッジ両隣の歯を削って土台にするため、両隣の歯に負担がかかる。 | 部分入れ歯バネを周囲の歯に引っかけることで入れ歯を固定するため、固定源となる歯に負担がかかる。 | 総入れ歯周囲の歯に負担はかけない。(周囲の歯がない) |
装着時の違和感 | インプラントほとんど違和感がない。 | ブリッジ被せ物と歯肉の間のすき間が気になる場合もある。 | 部分入れ歯とくに使い始めは違和感を覚えやすい。 | 総入れ歯異物感を覚えやすい。 |
手術 | インプラント外科手術が必要となる。 | ブリッジ手術は必要ない。 | 部分入れ歯手術は必要ない。 | 総入れ歯手術は必要ない。 |
治療費 | インプラント基本的に自由診療であるため、治療費が高額になる。 | ブリッジ健康保険が適用される。 | 部分入れ歯健康保険が適用される。 | 総入れ歯健康保険が適用される。 |
治療期間 | インプラント3~6ヵ月ほど | ブリッジ2週間~2か月ほど | 部分入れ歯2~3週間ほど | 総入れ歯2~3週間ほど |
インプラント治療の流れ
カウンセリング・検査
カウンセリングにて患者さまのお悩みとご要望について丁寧にお伺いしたあと、口腔内の診察と検査を行います。
検査では、レントゲンやCT撮影、噛み合わせ検査などを行ないます。CT撮影を行なうことで、重要な神経管や血管の位置、骨幅、骨質などをより精確に把握することができます。
ご希望の方はこちらから
診断・治療計画
検査の結果をもとに診断し、選択できる治療方法とその治療期間、費用やメリット・デメリットなどを患者さまにご説明します。治療方針が確定したら綿密に治療計画を立て、患者さまに同意をいただいたら治療を開始します。
一次手術
歯を失った部分の歯肉を切開して、顎骨に穴をあけてインプラントを埋め込みます。
埋め込んだインプラントの頭部を保護するパーツを取り付けて、それを覆う状態で歯肉を縫合します。手術は局所麻酔をして行なうため、痛みを感じることはほとんどありません。
治癒期間
インプラントと顎骨が一体化して、しっかりと固定されるまで待ちます。これを治癒期間といいます。治癒期間は治療部位や患者さまの骨質により異なりますが、平均的に上顎では5ヵ月ほど、下顎では3ヵ月ほど待ちます。
二次手術
インプラントが顎骨にしっかりと固定されたら、二次手術を行ないます。
再び歯肉を切開し、インプラントの頭分に取り付けていた保護パーツを外し、そこに人工歯を取り付けるためのパーツ(アバットメント)を連結します。
人工歯の装着
型を採って人工歯を作製します。作製した人工歯をアバットメントに装着して、インプラント治療は完了です。
メンテナンスについて
バイオフィルムや歯石の蓄積によってインプラントを支える歯肉や顎骨が歯周病のような炎症を起こすと、歯肉が退縮して顎骨が溶けてしまい、最終的にはインプラントを固定できなくなる可能性があります。
このような病気を防ぎ、インプラントを長く使い続けるためには、歯磨きによる毎日のケアに加え、定期的に歯科医院でのメンテナンスを受けることが大切です。
メンテナンスを受けることで、歯磨きでは除去しきれない汚れを取り除き、病気を予防するだけでなく、インプラントや人工歯に起こるトラブルを回避または早期に発見することができます。
メンテナンスでは、クリーニングによるバイオフィルムや歯石の除去だけでなく、お口の全体の健康のチェックや、噛み合わせの確認、歯磨き指導なども行ないます。
インプラントメーカーについて
当院のインプラントメーカー
インプラントを製造しているメーカーは世界中にあり、多種類のインプラントが世に出ています。当院では、そのなかでも「ストローマン」社製のインプラントを採用しています。
1974年にスイスで開発され、骨結合性に優れており、さまざまな臨床データに基づいた信頼性の高いインプラントです。
他社製品と比べたインプラントの脱落について
インプラントの脱落率
<早期:補綴物装着前>
ストローマンインプラントは早期による脱落率が非常に低く、グラフからもわかるように比較的脱落率の低いA社製品と比べても、その脱落率は約1/2となっています。
インプラントの脱落率
<長期:9年後>
長期による脱落率をみても、ストローマンインプラントは安定した残存率をほこり、脱落率はA社製品と比較しても約1/5となっています。
審美治療の症例
- 治療名前歯の見た目と機能を改善する為のインプラント治療
- 費用前歯インプラント1本 ¥480,000(税別)
- 期間2ヶ月〜3ヶ月
- 治療内容
(患者様の症状/治療法/治療結果)[症状]転倒による歯牙破損
[治療法]レントゲン、CTなどによる精密検査・シュミレーションをし、
インプラント埋入手術を行いました。
骨結合を待つ間は隣在歯との固定式の仮歯を装着し、
骨結合確認後、最終補綴物と同形態の仮歯に変え、
隣在歯との歯肉ラインなどの微調整も行った上で
最終補綴物を装着しました。
[治療結果]インプラントは問題なく骨結合し、最終補綴物を装着し
快適に使用して頂いています。 - 治療を行う上での 注意点
(リスク/副作用) ・インプラントの手術につきましては、手術後に鼻腔などの口腔外の組織に
炎症が見られる場合もございます。
・痛み・腫れはほとんどの方に見られますが、鎮痛剤の服用により
コントロールできる程度の痛みがほとんどです。
・内出血が見られる方が稀にいらっしゃいますが、通常1週間程で跡もなく治ります。
・万が一腫れや痛みが強く感じられる場合は、抗生剤や鎮痛剤を
追加で服用していただくこともあります。
・前歯の治療中であっても、仮歯などを都度装着しますので、
治療中の審美的な心配はございませんが、
仮歯の為、硬いものの食事を気をつけて頂いたりなどの注意が必要です。